PJについて

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PJとは

PJとはパラレスキュージャンパー (Pararescue Jumpers) の略で、パラシュート降下資格や医療資格など高度なスキルを持つ米空軍特殊作戦コマンド(AFSOC)所属の地上戦闘員のことを指す。戦場での戦闘や事故により負傷し、自力で現状離脱や戦闘維持が困難な味方の救助という過酷な任務、戦闘捜索救難任務(CSAR)を行う部隊である。
PJとなる隊員は、他の特殊部隊と同等の戦闘技能と過酷な環境でも生き延びるサバイバル能力を持ったうえで、戦場での負傷者への救命措置を行う高度な医療技術も併せ持つ、多岐にわたるスキルを保持する。PJは救急車や病院などが無い最前線にいち早く飛んで行き、負傷した味方を救護することに特化した作戦を行う。
常に敵からの攻撃にさらされる可能性がある場所で救護と搬送を行わなければならないため、PJ隊員は衛生兵としての訓練以外に様々な環境下での戦闘訓練・空挺訓練・ダイバー技術・サバイバルなど厳しい訓練を経て多種の技術をマスターしている。
 

 

PJの詳細

PJになるプロセスは非公式となっているが「スーパーマンスクール」と言う名で知られている。約2年間にわたる訓練は、世界で最も長く過酷な訓練の1つと言われている。
Pararescue Jumpers の名称から、パラシュートによる降下と救護、戦闘のエキスパートと思われがちだが、実際は救護に必要なスキルは全て身につけているのがPJであり、海上での活動のためのダイビング訓練や、瓦礫の中での活動のための工兵技術の訓練、さらにはサバイバル技術などありとあらゆるスキルが必要になる。
そしてPJの持つ医療スキルは、救護といっても病院の医師と同じレベルでの救急医療技術を持ち、簡単な手術なら現地で施すこともできるくらいの技術がある。そのため、訓練課程には病院による医療訓練も含まれている。
簡単に言ってしまえば、戦闘やサバイバル技術を併せ持つ医者がPJなのである。
見事この訓練過程を修了した隊員はマルーンベレーという栗色のベレー帽の記章を授与される。
 
世界中どこのPJ部隊への配属でも活躍できるよう、ありとあらゆる訓練を受けた隊員はまさにエリート中のエリートと呼べる。PJとなった隊員は、その高度なスキルから戦場だけでなく世界中の甚大災害現場での被災者救助などに派遣されることもある。